なすの育て方

なすは苗から栽培しはじめましょう。
なすの苗は接木苗(つぎきなえ)が売っているので接木のものを選んだほうが良いです。
なすは、トマトなんかもそうですが、病気や害虫の被害にあいやすい野菜です。
接木の苗なら、根は病気や害虫に強い品種のもので、茎から上が栽培用のなすの苗で出来ているのでベランダでも気軽に安心して育てられます。
<植えつけ>
なすは、大き目の鉢に一株植え付けるくらいにします。
苗がまだ小さいうちは、倒れないように仮の支柱を立てておくと良いです。
<わき芽をかき取る>
植え付けをして1ヶ月ほどたって、ある程度の大きさまで育ってくると、茎の途中からなすの花が咲きます。
最初の一番花が咲いたら、花の下に出ているわき芽を2本だけ残してその下のわき芽は全て取り除きます。
その残した2本のわき芽を成長させていきます。
主の茎と2本のわき芽で合計3本の茎となりますが、このくらいで育てるのが、よいなすを実らせるのに丁度良いようです。
<支柱を立てる>
なすは実るとずっしり重く、また何個もの実が付きますので、茎が倒れたりしないように、すこし太めのしっかりした支柱を立てましょう。
3本の茎に這わせるように、支柱を3本クロスして立てると良いでしょう。
茎をビニールタイなどで支柱に軽くグルッと巻きます。
<収穫です>
7月~9月にかけてが収穫時期です。
一番最初に出来たなすの実は、小さいうちに収穫します。
そうすることで、その後に出来てくる実がよく育つようになります。
二つ目の実からは、茎に実が付いたら、その実の先にある葉を一枚残してその上から茎を切り落としましょう。
これで、なすの実に栄養を集中させることができます。
その後、その実を収穫するときは、なすの実を葉ごと茎から切り取って収穫しましょう。
切り取った少し下から、わき芽が出てきて、
また実をつけてくれます。
収穫のつど、そうしていくことで、収穫期間を長くでき、たくさんのなすを収穫できますし、茎や葉を大きく伸ばしませんので、ベランダのスペースを多く取らなくてすみます。
<水やりについて>
常に水を切らさないように、こまめに与えるようにしてください。
なすは比較的育てやすい野菜ですが、とにかく水と肥料は欠かしてはいけません。
特に水分が足りなくなると、なすの実が硬くなったり、形が曲がって育ったりします。
なすの実がついたら、とにかく乾かさないように水やりしていきましょう。
<肥料について>
最初の実がついたら、2~3週間に1回のペースで固形タイプの肥料を追肥するくらいが良いです。
固形タイプですから、水やりのたびに肥料が少しずつ溶け出して丁度よく栄養を与えてくれます。